
強烈な個性を有する青森県のアーティストたちの原風景を探求し、青森県の芸術風土を世界に向けて発信している青森県立美術館。「世界のムナカタ」と称される版画家の棟方志功をはじめ、郷土にゆかりの作家を中心に3000数点の作品・資料を所蔵し、コレクション展では約200点を展示しています。 優れたアートと出会うことで豊かな心を持った大人に成長してもらいたい、そういう願いのもと、県立美術館では子供達の感性と創造力を育む「こども美術館」を目標としています。狙いを明確に持ったうえで鑑賞学習に取り組んでもらうため、スタッフが各学校の目的にあったプログラムの作成をお手伝いします。
棟方志功は働きながら独学で絵の勉強をしていた10代の頃、雑誌に掲載されていたゴッホの『ひまわり』と出会い、大きな衝撃を受けました。画家を志し上京、油絵が帝展で入選を果たした頃には、木版画に惹かれていたといいます。版画に独自の世界を見出し、創作活動に打ち込んだ棟方志功は、「板の命を彫り起こす、板による表現」として、自らの作品を版画ではなく「板画」と呼びました。 棟方志功のエネルギーと精神性にあふれた作品は、やがて国内外で高い評価を受けるようになります。併せて、創作に対するひたむきさ、生命を讃えその美を探究し続ける真摯な姿勢は、人々に感動を与えました。 棟方志功作品の底流にあるのは「あおもりの風土」や「あおもりの魂」。郷土を愛する心が強く、凧絵やねぶた、風物に対しても心を寄せていたと言われます。そのため棟方志功の作品には、自らを生み、育んだ豊かな自然や文化を持つ青森が、原風景として投影されています。常にふるさとを思い創作を続けた棟方志功。 芸術家の作品や創作姿勢、人生に触れることは、自らの生き方について考えるきっかけになります。



|
|
|

