あおもり教育旅行ガイド2008
  • テーマ9 青森の芸術:棟方志功を学ぶ
  • 体験プラン

テーマ9 青森の芸術:棟方志功を学ぶ 「世界のムナカタ」を作り上げた原動力とは?

学習のねらい・学習効果

  • ◎生きる歓びを高らかに謳った力強い作品の魅力にふれ、豊かな感性を養う。
  • ◎美的体験を豊かにし、美術を愛好する心情を育てる。
  • ◎作者の心情や意図と創造的な工夫などを理解し、作品に対する見方を深める。
  • ◎創作に対するひたむきな姿勢やたゆまぬ努力から、人の生き方を考えるきっかけとする。
青森市

テーマの解説

「こども美術館」として青森県の芸術風土を発信

強烈な個性を有する青森県のアーティストたちの原風景を探求し、青森県の芸術風土を世界に向けて発信している青森県立美術館。「世界のムナカタ」と称される版画家の棟方志功をはじめ、郷土にゆかりの作家を中心に3000数点の作品・資料を所蔵し、コレクション展では約200点を展示しています。 優れたアートと出会うことで豊かな心を持った大人に成長してもらいたい、そういう願いのもと、県立美術館では子供達の感性と創造力を育む「こども美術館」を目標としています。狙いを明確に持ったうえで鑑賞学習に取り組んでもらうため、スタッフが各学校の目的にあったプログラムの作成をお手伝いします。

作品にあふれる「人間・棟方志功」の魅力

棟方志功は働きながら独学で絵の勉強をしていた10代の頃、雑誌に掲載されていたゴッホの『ひまわり』と出会い、大きな衝撃を受けました。画家を志し上京、油絵が帝展で入選を果たした頃には、木版画に惹かれていたといいます。版画に独自の世界を見出し、創作活動に打ち込んだ棟方志功は、「板の命を彫り起こす、板による表現」として、自らの作品を版画ではなく「板画」と呼びました。 棟方志功のエネルギーと精神性にあふれた作品は、やがて国内外で高い評価を受けるようになります。併せて、創作に対するひたむきさ、生命を讃えその美を探究し続ける真摯な姿勢は、人々に感動を与えました。 棟方志功作品の底流にあるのは「あおもりの風土」や「あおもりの魂」。郷土を愛する心が強く、凧絵やねぶた、風物に対しても心を寄せていたと言われます。そのため棟方志功の作品には、自らを生み、育んだ豊かな自然や文化を持つ青森が、原風景として投影されています。常にふるさとを思い創作を続けた棟方志功。 芸術家の作品や創作姿勢、人生に触れることは、自らの生き方について考えるきっかけになります。

青森県立美術館 棟方志功展示室の写真
青森県立美術館 棟方志功展示室
青森県立美術館 常設展示室の写真
青森県立美術館 常設展示室
棟方志功が使っていた道具の写真
棟方志功が使っていた道具

主な体験内容

青森県立美術館

学校団体鑑賞ツアー(60分〜120分)

児童生徒に、優れた美術作品に出会い、本物が持つ素晴らしさに触れられるよう、学校団体を対象とした鑑賞ツアーを実施しています。見学できる時間、見学の目的、団体の規模などに応じて、多様なコースを用意しておりますので、お問い合わせください。

  • 受入期間/通年 ※主として平日
  • 体験可能時間/9:30〜17:00(6月〜9月は9:00〜18:00まで)
  • 体験人数/最大100人
  • 観覧料(コレクション展)/小・中学生100(団体80)円 高校生300(団体240)円
    ※団体は20人以上 ※小・中学生の場合、コレクション展は観覧使用料免除申請書の提出により、無料となります。 ※企画展については、お問い合わせください。

棟方志功記念館

作品鑑賞(30〜60分程度)

青森が生んだ世界に誇る板画家・棟方志功画伯の文化勲章受章を記念し、画伯の画業を後世に伝えるとともに、青森県の芸術文化向上に役立てるため建てられた美術館。画伯が板画制作に最も情熱を傾けていた初期から中期にかけての代表的な板画作品をはじめ、倭画、油絵、書など常に30〜40作品を展示しています(作品は年に4回入れ替え)。館内を自由に鑑賞していただきますが、質問等がある場合、事前にお知らせいただければ対応いたします。学芸員による解説についても、事前にお問い合わせください。

  • 受入期間/通年
  • 体験可能時間/9:30〜17:00
  • 体験人数/最大100人
  • 入館料/小・中学生無料 高校生200(団体100)円 ※団体は20人以上
    ※特別展会期中は変更している場合もあります。

棟方志功記念館

館長補佐 武田 公平

当館では、棟方志功の板画をはじめ倭画、油絵、書などの作品を収蔵し、それらの館蔵品の中から年4回展示替えを行っています。中でも1955年サンパウロ、翌1956年ベネツィアのビエンナーレでグランプリを受賞した棟方の代表作《釈迦十大弟子》は、いつ来館しても見られます。館内ではドキュメンタリーDVDの放映もしており、作品制作の様子やバイタリティ溢れる棟方の人柄をうかがい知ることができます。

現地でお待ちしています