あおもり教育旅行ガイド2008
  • テーマ4 自然や環境保全を学ぶ
  • 体験プラン

テーマ4 自然や環境保全を学ぶ なぜ「白神山地」は世界遺産に登録されたのだろう

学習のねらい・学習効果

  • ◎自然界の共生や水の循環など多岐にわたるブナ林の役割を学ぶ。
  • ◎山や海と人間との深い関わりを学び、自然保護と環境保全の意識を高める。
  • ◎自然の偉大さや生命力を体感し、自然や生命に対する感謝の心、尊敬の気持ちを養うきっかけとする。
  • ◎これからの自然環境の保護と活用を考えるきっかけとする。
  • ◎日本の林業の将来、地球温暖化問題、循環型社会などを考えるきっかけとする。
鰺ヶ沢町・深浦町・西目屋村

テーマの解説

世界最大級のブナの原生林が分布

白神山地は、青森県と秋田県にまたがる約13万haに及ぶ広大な山岳地帯です。人為の影響をほとんど受けていないブナの原生林とその生態系が世界的に評価され、平成5年(1993)、中心部の1万6,971haが世界遺産に登録されました。このうち1万2,627haが青森県側で、東は西目屋村、西は深浦町、北は鰺ヶ沢町にまたがっています。
天然のブナ林が世界最大級の規模で分布する白神山地は、降水の貯留、河川への流水量の平準化、水質浄化、地表侵食防止などの自然機能が高いのも特徴の一つ。大川、暗門川、赤石川、追良瀬川、笹内川などの源となっています。また、地質は約9,000万年前にできた花崗岩を基盤とした堆積岩と貫入岩類で、深い谷が入り組んでいるため急傾斜が多く、落差の大きな滝も点在しています。豊かな水源として、優れた景勝地として、そして世界遺産として大きな存在感を誇っています。

共生の大切さを教えてくれる貴重な生態系

白神山地に広がるブナ林には、ミズナラ群落、サワグルミ群落など、たくさんの植物が生育しています。その中には動物のエサとなる植物が多く、ツキノワグマ、ニホンザル、クマゲラ、イヌワシなど、他の森林に比較して多様な動物も生息。降雨はそうした動植物を育みながら谷川、海へと滲出し、再び山地に恵みを与えます。こうした生命の循環を目の当たりにすることは、自然保護・環境保全の意識を高め、林業の将来、地球温暖化問題、循環型社会などを考えるきっかけを導き出すことができます。
西目屋村、深浦町岩崎地区、鰺ヶ沢町には、それぞれトレッキングコースが設けられており、ガイド団体も多数あります。参加者の体力や人数、時間や天候など、様々な条件に応じたコース設定が可能です。ブナの天然林の静けさに浸りながら、自然の神秘や偉大さを感じるトレッキングは、生命の尊さを学ぶ機会となります。

青池の写真
青池(深浦町)
くろくまの滝の写真
くろくまの滝(鰺ヶ沢町)
新緑の白神山地の写真
新緑の白神山地
紅葉の白神山地の写真
紅葉の白神山地

主な体験内容

白神山地ビジターセンター

白神山地ビジターセンターを中心に、白神山地の誕生から生物・植物の営みを学びます。

  • 展示ホール等見学/40分
  • 映像体験ホール/30分
    上映時間 10:00/11:20/13:00/14:20/15:20
  • 受入期間/通年
  • 体験可能時間/9:00〜16:30
  • 体験人数/映像体験ホール195席
  • 料金/入館料無料 映像観覧料 大人200円 小人100円(中学生以下)

自然観察トレッキング(西目屋村)

原生的なブナ林を、解説員の丁寧でわかりやすい説明を受けながらトレッキングし、白神山地を楽しみます。

  • トレッキング所要時間/2〜3時間(3時間以上は要相談)
  • 受入期間/通年
  • 体験可能時間/8:00〜17:00
  • 体験人数/要相談
  • 料金/ガイド1人につき12,000円〜(その他昼食等については要相談)

白神山地トレッキング(鰺ヶ沢町)

白神山地の魅力を実際に歩いて体験します。ミニ白神、くろくまの滝、ブナ遺伝資源保存林、津軽森見晴台など様々なコースがあります。

  • トレッキング所要時間/90分〜
  • 受入期間/5月下旬〜10月下旬(ミニ白神は4/20〜10/31)
  • 体験可能時間/コースにより異なります
  • 体験人数/ガイド1人につき10人まで
  • 料金/ガイド1人につき7,000円〜(保険料込)

十二湖トレッキング(深浦町・岩崎地区)

白神山地の窓口ともいえる十二湖周辺を散策し、ブナ林などの自然の生態系を学び、保全・育成のあり方を考えます。

  • トレッキング所要時間/1〜6時間
  • 受入期間/通年
  • 体験可能時間/8:00〜16:00
  • 体験人数/要相談
  • 料金/ガイド1人につき1〜3時間10,000円 3〜5時間15,000円 6時間20,000円

白神山地ビジターセンター

副館長 津川 裕紹

今を遡ること8000年、縄文時代の自然環境が白神山地には息づいています。この山に分け入って、ブナ林、空気、水、土、動植物を体感してください。縄文時代も現在も、自然環境が我々の生活・文化・経済にとって価値あるものであり、恵みをもたらすものであることを感じていただけるでしょう。白神山地を訪れ、自然に親しみ自然を理解し、自然を大切にする心、生命を大切にする心をお土産として持ち帰ってください。

現地でお待ちしています